鳥取県老人保健施設協会 会長 廣江弌
中四国がひとつのブロックとなり3年が経過し鳥取では初めての大会を運営する事になりました。この度、第4回全国老人保健施設協会中四国ブロック大会を鳥取県米子市で開催するにあたりひとことご挨拶を申し上げます。
さて、皆様も既にご存知のように、平成21年度の介護報酬の改定により、3%の引き上げが決定しております。しかしながら、過去のマイナス改定が響き、このたび決定した改定幅では非常に厳しい現状にあるといえます。また、100年に一度と言われるようなアメリカ発の未曾有の世界的な金融危機に端を発した経済危機の中で雇用不安が広がる一方、自らの足元に目を移せば介護職員を中心とした人材確保に灘があり、外国人の労働者の雇用問題、昨年経験した原油の高騰にみられるように諸経費の増大など私たち老健を取り巻く情勢は依然として、非常に厳しいものがあります。
このような情勢の中、この度の大会テーマである“明日が変わる 老健が変わる みんなで変える”は、この変革期において、「包括ケアサービス施設」「リハビリテーション施設」「在宅復帰施設」「在宅生活支援施設」「地域に根ざした施設」といった5つの老健の普遍的な理念・役割を再確認して、老健として邁進する事の重要性を発揮したいという意味がこめられています。わたしたちが主体的に取り組む事で、社会情勢やご利用者の多様化したニーズに即応する対応力をさらに高め、確固たる地位を確立する事を目指したいという思いです。
今回の大会においては、4月に行なわれる介護報酬の改定における影響と、特に介護人材を取り巻く諸問題に焦点をあて細部にわたり検証し、今後の課題などを考えたいと思います。
最後になりましたが、会場になります、鳥取県米子市がある西部地域には、ユニークな観光名所が多々ございます。秀峰大山を望み、日本最大級フラワーパークの面積を持つ「とっとり花回廊(伯耆町)」。年間172万人が訪れる観光名所となりました漫画家水木しげる生誕の地である境港市には、水木しげる記念館、水木しげるロードなどがあります。また、秋深まる10月は「食の都鳥取」には豊富な食材が皆様をお待ちしております。鳥取の魅力を堪能できる、鳥取県大会へ是非お越し下さい。
2009年3月